スピークイージーのルールを読みましたので紹介します。
ラセルダ氏の新作です。米国禁酒法時代のマンハッタンを舞台に、ギャングのボスとなって密輸ビジネスを中心に資金を稼ぐことを目指すワーカープレイスメントです。
総論
・とっても面白そうです。テーマがワクワクします。
・アクト毎の振る舞いが若干変わる点がどうプレイ感に影響を与えるのか気になります。
・キングメーカーや早期脱落者を作り出すインタラクションバチバチというゲームに思えるのですが、そうでもないのでしょうか。プレイしてこの点は再度レビューします。
ルール
・全13ラウンドで構成され、最初と最後のラウンドは準備ラウンドと最終得点計算ラウンドと呼ばれ他のラウンドとは振る舞いが少々異なります。ゲームはこの13ラウンドが終わると終了し、資金が最大のプレイヤーが勝利します。この13ラウンドは禁酒法が施行された1920年から廃止された1933年までの13年間を模しているとのことです(と説明書に書いてあるのですが、14年間ではないかと思ったり…)。また、ゲームは複数年で仕切られたアクト1-4に分かれています。
・準備ラウンド(1920年)は各プレイヤーは蒸留所かスピークイージーを1軒建設します。
・2-5ラウンド(アクト1)は4アクションで構成されます。6-8ラウンド(アクト2)と9-11ラウンド(アクト3)は4アクションで構成され12ラウンドのアクト4は1アクション、アクト4が終わると最終得点計算ラウンドとなります。
・アクト1-3の終わりには、ラッキー・ルチアーノフェイズと呼ばれるイベントがあります。 イベントは以下の3種で構成されます。
抗争:新たなギャングがマンハッタンに現れ、プレイヤーの建物を襲撃する可能性があります。プレイヤーは自分の建物を防衛するかどうか決定し、防衛に失敗した建物は失われます。
警官のパトロール:メインボードに配置された警官出現タイルが警官コマと入れ替わり、新たな景観出現タイルが配置されます。
エリア支配決算:各地区の支配状況に応じ、プレイヤーとギャングがエリア支配トラックでマーカーを進め、ラッキー・ルチアーノからの配当金が支払われます
・アクションは以下、建物はスピークイージー・ナイトクラブ・カジノ・蒸留所・ギャングのスピークイージーがあります。
酒の製造:蒸留所で酒を製造します。
酒の売却:酒を建物の種類と悪名トラックの位置に応じた価格で売却します。
ならず者を雇う:コストを支払い、ならず者を雇います。襲撃や防衛時に戦闘力を1時的にあげることができます。
構成員を増やす:構成員を獲得し、VIPルームもしくは船着き場に配置します。
スピークイージー・蒸留所の設置:コストを支払いスピークイージーまたは蒸留所を配置します。
ギャングのスピークイージーの乗っ取り:自分の戦闘力がより高い際にギャングのスピークイージーを襲撃して自分の建物に置き換えます。
ナイトクラブ・カジノの配置・ランクアップ:条件を満たした場合に直接ナイトクラブやカジノを建てたりスピークイージーからランクアップします。エリアごとに各1軒の制約があります。
酒の積み込み・配達:トラックを使って蒸留所や密輸船から酒を積み込み、自分の建物に配達します。
影響力を得る:影響力トークンを獲得します。影響力は目的の達成に要したり、建物の警護の際に要します。
敬語の構成員を派遣する:影響力を消費し、VIPルームの構成員を自分の建物に配置し警官から守ります。
ギャングと提携する:ギャングを選んで提携し、即時ボーナスや永続効果を得ます。提携コストを要する場合があります。
密輸船を待ち伏せて襲撃する:船着き場に構成員を配置し、戦闘力を比較して密輸船を襲撃します。成功すると現金や永続ボーナスを獲得し、酒を得ることもあります。
レストランでのアクション:手番順を変更したり、異なるアクションを2回実行したりします。
帳簿の改ざん:特定の条件を満たすことでお金を得たりボーナスを得たりします。
公園でのアクション:メインボード上の自分のワーカーと他のプレイヤーのワーカーを交換し自身は好感した場所のアクション、相手プレイヤーは影響力トークンや帳簿や都市タイルを得ます。
プレイ人数、複雑さ
BGGでは執筆時3-4人がベストなプレイ人数となっています。まだ出版されていない作品のため参考情報かとは思いますが、ラセルダ氏はいつも4人用に作品を作ってそこから微修正するというスタイルのため、プレイ時間も考慮して3-4人というのはラセルダ作品では定番の印象です。
また、ユーザー投票による複雑度は4.00/5となっています。こちらもまだ出版されていない作品のため参考情報ですが、ラセルダ氏の作品にしては低めな数値となっています。また、スコアは8.4でこれも参考情報なものの非常に高評価です。
よいボドゲライフを。
よし
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