カンバンEVのルールを読みましたので紹介します。
トヨタのカンバン方式を名に冠したラセルダ氏の名作です。ゲーム自体はカンバン方式とは直接関係ないのですが、新入社員としてキャリアを積み、工場責任者のサンドラの見回りも気にしながら製品を良くしていくというゲームです。異論なく重ゲーです。
総論
・間違いなく名作です。問題点を挙げるとすれば、プレイに時間を要する点と、同習熟度のプレイヤーを探すハードルが高いという点でしょうか。
・Eagle-Griphonの大箱サイズはコンポーネントの品質が良いですよね。
・カンバン(無印)やカンバンDriver’s Editionに修正を加えたリメイクです。ルールの調整、メインボードの刷新やコンポーネントのアップグレードが行われており、値段も2倍くらいしますが完成度は納得です。プレイする環境が整っている方はプレイしてみることをお勧めします。
ルール
・ラウンド制となっており、各ラウンドは部門選択フェイズと勤務フェイズの2フェイズで構成されます。ゲームは2種ある決算(週末の得点計算と報告会)を計5回行うと終了します。
・部門選択フェーズでは、勤務する部門とワークスペースを選択し従業員(ワーカー)を配置します。この時、ワーカーが上にあるプレイヤーから移動します。
・勤務フェーズでは、従業員がメインボード上部のプレイヤーから順番に手番を実行し、従業員のいる箇所に記載のある時間分タスクや研修に従事することができます。研修は各部門で行うことができ、工場責任者のサンドラに目を付けられにくくしたり、アクションのアップグレードにつながります。
・部門は5種あり、アクションとしては4種(研究開発、組立、物流、設計)となります。管理部門では上記4種の任意のアクションを行えますが、割り振れる時間も少なく、最下部にあるためアクションの順番も最後になります。
・週末の得点計算か報告会を計5回行うとゲームは終了します。前者はサンドラの見回りが1巡すると発生し自分のガレージにある車が得点源となります。後者は研究開発でテスト走行を一定数行うと発生します。公開されている議題に各所で手に入る発言トークンを置くことで得点となります。早取り要素があります。
・サンドラは順次部門を徘徊し、研修具合が一番低いプレイヤーをチェックします。該当プレイヤーが条件を満たしていない場合ペナルティが与えられます。
実際は細かい処理が多々あるのですが、ここでは割愛します。
プレイ人数、複雑さ
BGGでは執筆時3人がベストなプレイ人数となっています。個人的には3人と4人であまりプレイ感が変わる気がしておらず、ダウンタイムが少ないため4人がお勧めですということでしょうか。特に気にせずプレイしてよいかなという印象です。
また、ユーザー投票による複雑度は4.30/5となっています。さすがラセルダ作品です。ボードゲームに慣れ、長時間のプレイが苦でないプレイヤーが集まる場でのプレイをお勧めします。また、スコアは8.4で非常に高評価です。
よいボドゲライフを。
よし
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