【ルール】Disrupt.

Disrupt.のルールを読みましたので紹介します。

Kickstarter発の本作支援しております。アップデートがあるたびにあまりに進捗がなく、言い訳ばかりであったためX(旧Twitter)でネタになっていた本作、どうやら製品化自体はされるようです。ということでルールを改めて確認しました。
本作はすでにKickstarterでの支援も終了しており、GamefoundでのLate pledgeも終了しております。手に入れる手段はもしあれば直販ですが、よほど口コミで人気に火がつかないと直販や再販はなさそうな気がしておりバッカ―限定の貴重な品となりそうです。


総論

・シリコンバレーが舞台のワーカープレイスメントです。プレイヤーはスタートアップかマーケットリーダーかエンジェル投資家かBPOの役割を担い、それぞれの成長を目指します。
・非対称ゲームなのでバランスが気になるところです。どの役割もそれぞれとがっており、私は、本作のプロジェクト期間中にすでに話題となっていたヘゲモニーと比較してみておりました。
・ネタにされていた本作、内容は面白そうですのでひそかに楽しみにしております。

ルール

・それぞれの立場を理解するのは重要ですので、最初にプレイヤーの役割に関して補足しておきます。
 スタートアップ:新興企業です。新たなことにチャレンジする小さな企業という認識で大丈夫です。マーケットリーダーを倒そうとします。
 マーケットリーダー:シェアトップを争う巨大企業です。現実世界で言えばGoogleやMicrosoftのような企業ですね。自分たちの地位を維持しようとします。
 エンジェル投資家:スタートアップは資金がありませんので、その資金を供与する個人投資家です。より稼げるスタートアップを支援することが多いですが、もうかればマーケットリーダーも支援します。
 BPO:ビジネス・プロセス・アウトソーサーの略で、外部に業務委託をする支援を行うコンサルのようなものだと思っています。他プレイヤーを支援することで利益を得ます。
・ゲームは6ラウンド、各ラウンド3つのフェーズで構成されます。各プレイヤーは資産を築くことを目的とします。
・フェーズ以下の3つです。
 オペレーションフェーズ:主にワーカーを配置するかカードをプレイします。その他企業の株式を売買したり、企業の人気を上げ株式価値を高めたりできます。
 プロジェクトフェーズ:進行中のプロジェクトを処理します。また、進行中のプロジェクトが3未満の際は新たなプロジェクトを立ち上げることが可能です。
 イベントフェーズ:イベントが発生し、市場が動きます。オペレーションフェーズ中のアクションでイベントカードを見ることができ、イベントを予測して動くことも可能です。
・スタートアップはプロジェクトを成功させようとし、マーケットリーダーはそれを阻止しようとします。変動する様々な企業の株式の価値をコントロールし、ゲーム終了時に株式の価値によって資産が増大します。


所感

・それなりに複雑ですが、うまくチューニングができていれば非常に面白い作品になりそうです。
・非対称な点と、スタートアップのプロジェクトを育っていく過程でそれぞれのプレイヤーが関与していくというところがほかの経済ゲームとの差でしょうか。また、初期資源に差がありスタートアップがマーケットリーダーを追いかけていく構図になっているところも興味深いです。
・ワーカープレイスメント以外では、プロジェクトフェーズでプレイするカードの効果を実行するかを他プレイヤーと交渉したり、スタートアップだけが自身が持つ複数のプロジェクトそれぞれの強みと弱みを知っており、それを隠しながらプレイするブラフの要素があります。


プレイ人数、複雑さ

非対称なゲームですので4人がベストなプレイ人数でしょう。
また、各プレイヤーの役割を理解する必要があるので複雑度はそれなりに高いと思っています。慣れたボードゲーマーでも金融や経済の知識が乏しければルール把握には苦労するでしょう。社会の縮図を表現した教育的なゲームだなと思います。

よいボドゲライフを。
よし


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