【ルール・レビュー】プランタ・ヌーボー

プランタ・ヌーボーをプレイしましたのでレビューします。

荒廃した世界を植物の力で再生することを目指す本作。実世界では、そのような世界線が来ないことを願うばかりです。
本作はソロで使用するタイルが6枚中2枚入っておらず、アークライトさんによる該当品発送を行っています。アークライトさんのWebページ問い合わせより申し込んでください。昼に申し込んで翌日には届いていた気がします。仕事が早すぎて、逆に心配になったとともに日本の物流網すごさを実感しました。

総論

・システムとしてはワーカープレイスメント、エンジンビルド、タイル配置でしょうか。いろいろ悩みたい方にお勧めです。
・どちらもウヴェ氏の手が入っておりますので、タイル配置の名作オーディンの祝祭と比べられることが多いかなと推察します。深く悩みたいならオーディンの祝祭、相対的に軽くプレイしたいならプランタ・ヌーボーという印象です。
・コンポーネントがきれいです。映えるゲームの1つでしょう。

ルール

・全4ラウンド、4フェーズに分かれています。ゲーム終了時に最も勝利点が多いプレイヤーが勝者です。アクションは各ラウンド3アクションのみで全12アクション。効率的な行動が求められます。
・4フェーズは以下です。
 アクションフェーズ:4つあるツールのうち、3つを並べたアクションタイルに隣接して置くことで、隣接したタイルの効果を実行したり花壇をプレイヤーボードに配置します。ツールの配置には制限があります。プレイヤーボードでは、土壌に花を植え、花を出荷したのち森にするという作業を行います。
 職人フェーズ:アクションフェーズで使用しなかったツールに該当する職人の効果を実行します。
 森フェーズ:花を出荷した花壇に森タイルを配置します。次の収入フェーズで収入が得られます。もしくは配置を選ばず、森タイルを裏返すこともできます。収入はなくなりますが、勝利点を得ることができます。
 収入フェーズ:収入効果によって勝利点や各種資源を得ます。
・タイル配置するプレイヤーボード以外に、プレイヤーを補助するロボットや花を出荷するコンテナがある工房のプレイヤーボードがあり、ロボットはエネルギーを消費することで様々な効果をもたらします。

かなりざっくりと記載しましたが、要素が多く網羅することは難しいため是非説明書をご覧ください。。

所感

・12アクションしかないので、1手の重みが大きいです。拡大再生産要素がありますので人は選ぶかなと感じました。やるたびに理解が進み初心者との差を生むので、オーディンの祝祭もそうですが、同程度のレベルのプレイヤーでのプレイが望ましいです。
・独創的な部分はないものの、細かい部分ルールがあり準備には相応の時間を要します。また、処理落ちもままあります。同一メンバーで複数回プレイすることが可能な方の購入を推奨します。
・結構面白いと思うのですが、売れ行きは良くなかったという印象です。同時期にエイピアリーやプラネットBに加えてエンデバー・ディープシーやデューンインぺリウムの反乱だったりと、アークライトさんだけでも同価格帯の人気ゲームが多数出たことが影響したのでしょうか。

プレイ人数、複雑さ

BGGでは執筆時2人がベストなプレイ人数となっています。ワーカープレイスメントによるアクション選択にインタラクションがありますので、その自由度とパズル要素がソロ傾向が強いので上記2点を考慮しての2人がベストということなのかなと思います。当方は2人プレイしかしておりませんが、納得です。
また、ユーザー投票による複雑度は3.90/5となっています。慣れたボードゲーマーであれば容易にルールを把握できると思いますが、不慣れな方がいる際は丁寧に説明する必要があるかもしれません。とはいえ、上手にプレイすることを前提として複雑度が設定されていて、ルール自体はこの数値よりは低い気がします。ルール自体は小学生でも容易に理解できると思っていますので、敷居を感じず試しにプレイするのをお勧めします。また、スコアは7.2です。

よいボドゲライフを。
よし

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