【レビュー】サイス 大鎌戦役

サイスをプレイしましたのでレビューします

今と異なる成長を遂げた世界戦で、メックと呼ばれるガンダムのような重機を駆使して資産(コイン)を最大にすることを目指します。戦争をすることもできますが、デメリットの方が大きいため戦争が起きないこともしばしば。選択肢の多い文字通り重量級です。


ルール

・複雑かつ各所で詳しい説明がすでにされているようですので、細かいルールは割愛して概要だけ説明します。
・10個の目標があり、1人のプレイヤーが6個達成した時点でゲームが終了します。
・得点(コイン)は資源×支持力によって得られるため、支持力を上げることが重要です。この支持力は戦争をすることで下がりますが、戦争での勝利は前述の達成すべき目標に入っていますので悩ましいところです。
・アクションは所属国マットで4種とプレイヤーマットで4種のそれぞれ1種を毎ターン行います。同じアクションは続けてできません。ただし、ラスヴィエトだけは同じアクションを選択可能です。
・公式より特定の所属国マットとプレイヤーマットの繰り合わせだと明らかに強すぎるため禁止というアナウンスが出ています。ラスヴィエト連邦と工業主義またはクリミア・ハン国と愛国主義の組み合わせだと4ターンほど早く終了条件をトリガーするとのことです。
公式サイトにて、拡張や明確化も含めたコンプリートルールブックが販売されています。適宜更新され、なんと136ページとのこと。英語になりますが、調味のある方は是非どうぞ。

所感

・戦争は基本的にはメリットが薄いため、星獲得目的以外でやるメリットは少ないのかなと思います。
・1度戦争が発生すると、これまでの戦力バランスが崩れることにつながり、戦争が拡大する可能性があります。この点は実際の社会も同様の構造ですね。
・差がついた際に逆転する方法があるのだろうか?と考えてしまいます。特定の組み合わせの所属国マットとプレイヤーマットの組み合わせが禁止されているということは、禁止されていない組み合わせで相対的に強いものがあるということだと思いますので。。
・遭遇がどれだけできたか、ファクトリーにどれだけ早くつけたかがほぼ勝負を分けるのかなと感じました。遭遇に関しては、周囲のプレイヤーの行動がキングメーカーとなっている可能性を示唆しています。インタラクションが強いのでそれとのトレードオフではあると整理しております。


プレイ人数、複雑さ

BGGでは執筆時4人がベストなプレイ人数となっています。4人以外でプレイしたことがないのですが、まぁ4人かなという感じはします。
また、ユーザー投票による複雑度は3.45/5となっています。慣れたボードゲーマーであれば容易にルールを把握できると思いますが、不慣れな方がいる際は丁寧に説明する必要があるかもしれません。とはいえ、上手にプレイすることを前提として複雑度が設定されていて、ルール自体はこの数値よりは低い気がします。また、スコアは8.1で非常に高評価です。

よいボドゲライフを。
よし

コメント