【ルール・レビュー】オーディンの祝祭

オーディンの祝祭をプレイしましたのでレビューします。

拡張ノース人を入れるとメインボードが一新されます。やること自体はあまり変わらないため、拡張ありでも拡張なしでも変わらない内容でレビューします。
アグリコラが代表作のウヴェ氏の作品です。

総論

・ワーカープレイスメント+パズルです。ヴァイキングによる冒険を見事にボードゲームに落とし込んでいます。
・他プレイヤーとの勝敗ももちろん大事ですが、自身の最高点を超えるスコアアタックのような目線でのプレイも楽しめます。プレイごとに戦術を変えて少しずつ攻略するようなこつこつプレイすることが好きなプレイヤーには刺さると思います。

ルール

・7ラウンド12フェーズあり、終了時に得点が高いプレイヤーが勝者です。フェーズは多いですが、重要なのはアクションフェーズとそれに続くパズル配置(フリーアクション)くらいで、あとは定型的なものです。
・ワーカーはラウンド毎に2体ずつ増えます。
・ウヴェ氏の特徴、みんな大好き食料フェーズもしっかりとあります。ただ、他作品と異なり、食料事情はそこまで苦しくないです。
・アクションフェーズではメインボードへワーカープレイスメントで選択したアクションでプレイヤーボードに配置するタイルを獲得します。アクションマスはワーカーコストが違い、ワーカーを多数配置すると相対的に強いアクションができます。
・手に入れたタイルは任意のタイミングでプレイヤーボード上においてパズルをしますが、アクションフェーズの後にある収入フェーズまでに置くことをお勧めします。収入フェーズでは配置されたタイルに基づきお金をもらえます。また、その後のボーナスフェーズではプレイヤーボード上のボーナスマスのうち、周囲をタイルで囲んだボーナスマスから既定のボーナスを得られる拡大再生産要素があります。
・アクションの中には、船を手に入れるものやその船で周囲の島を獲得して追加のプレイヤーボードとするものもあります。
・各プレイヤーボード下部にタイルの配置ルールがあります。ボードによって特定の色のタイル同士は隣接して配置できなかったり、そもそも置くことができなかったりします。
・ノース人拡張のメインボードでは、最後の1個ないしは2個のワーカーを利用して強力なアクションを実行できます。この強力なアクションの使い方が勝敗を分けるといっても過言ではないでしょう。

所感

・面白いですよね。パズルゲームとワーカープレイスメントを高次元で組み合わせた名作中の名作です。ダイスで運の要素も適度に残しつつ、インタラクションもあるけどソロ感もあるという。
・ダウンタイムも気になりません。次はあそこにワーカー置いて、プレイヤーボードにこう配置してと考えていたらすぐ手番が来てしまいます。
・ワーカーが多く、配置可能な場所もとてもたくさんありますが、戦略が決まると必然的にやれることも限られるのでそこまで悩むこともないです。こんなに選択肢が多いのにダウンタイムが少ないなんてウヴェ氏ってやっぱりすごいんだなと。
・ノース人拡張を入れるとプレイの選択肢が広がります。巷ではノース人入りの方が点数が伸びるようですが、私はノース人を入れて満足に点数が伸びたことがありません…。精進します。。

プレイ人数、複雑さ

BGGでは執筆時3人がベストなプレイ人数となっています。当方10回以上プレイしておりますが、ソロと2人でしかプレイしたことがないので、3人以上でもプレイしてみたいところです。ワーカースペースやダウンタイムの観点から3人がお勧めというところでしょうか。ソロでも2人でもとってもおすすめです。
また、ユーザー投票による複雑度は3.86/5となっています。ワーカーの配置個所の多さやパズル要素が初見だとわかりにくいかもしれませんが、1-2ラウンドお試しでプレイしてみることをお勧めします。また、初心者が同卓となる場合は、最初に取得する島のおすすめや、そこまでの道筋を示してあげるとよいでしょう。また、スコアは8.2で非常に高評価です。

よいボドゲライフを。
よし

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