【レビュー】アークノヴァ

皆大好きアークノヴァをプレイしましたのでレビューします。 



総論

・とても面白いです。私の稼働率No.2です。(ちなみにNo.1はガイアプロジェクト)
・プレイ時間は長いです。2人プレイが推奨されているのは、ソロ感が強いこととプレイ時間が長いことが影響しているはずです。特に、じっくり考えるタイプの方とプレイする際は余裕をもって時間を確保すると良いでしょう。
・箱庭×動物です。アークノヴァをアークノヴァ足らしめているのはアクションカードでしょう。やりくりがとっても面白いです。拡張マリンワールドでは、各プレイヤーが1部アクションカードを追加の効果を持ったカードに差し替えます。これでさらに戦略性が上がること間違いなしです。

戦略

2点あります。
・とにかく訴求点を稼ぎ、早く相手よりお金を稼げる状態にすること。動物のプレイや展示スペースの確保にお金が必要になり、動物を追加で配置することで更なる訴求点と種々アイコンが獲得でき、追加のカードプレイや保全につながりますので重要です。
・保全点の最初のボーナス(アクションカードの強化)を出来るだけ早く獲得すること。アクションカードの強化はどれも早く対応するに越したことがないのですが、意識しないと他プレイヤーと差がつくのは保全点のボーナスになるはずです。
あとは、掘削はあまり意味がないよとか、大学ボーナスでの休憩時手札増加は後でもよいとか細かい点はあるのですが、マップとの兼ね合いもありますので割愛します。

所感

・とっても面白いです。やりたいアクションとその強さがうまく合わない際にどうしようかという点の悩ましさが抜群ですね。強いて挙げるなら協会アクションを復活させるためだけに休憩に入る必要に駆られる点が気になります。特に後半はお金は余りがちになる印象です。
・マップに強い、弱いがあります。同一プレイヤーと何度もプレイできる場合はマップ選択でハンディ調整をすると良いでしょう。
・最後はいかに連続で保全アクションが取れるかというタイミングの読み合いゲーになると思います。Xトークンを上手く確保し、終了トリガーをやりくりする作業に駆られます。ここでうまく自分のタイミングで終了トリガーを引けたプレイヤーが勝利するといっても過言ではないでしょう。
・拡大再生産要素があり、各プレイヤーで徐々に差が開いていく可能性があります。また、各プレイヤーの得点も概算で簡単に計算できるため先行するプレイヤーはそれに合わせたプレイングをすればよく、大逆転は起きにくいです。強いて挙げるなら休憩等によりランダムで保全計画のカードが現れた場合です。一方でこの要素により運次第で簡単に順位が入れ替わる可能性もあり、その点を許容できるかという部分はあります。


プレイ人数、複雑さ

BGGでは執筆時2人がベストなプレイ人数となっています。個人的には3人と4人であまりプレイ感が変わる気がしておらず、ダウンタイムが少ないため4人がお勧めですということでしょうか。特に気にせずプレイしてよいかなという印象です。4人の方が市役所へ奉公に出す人員が多く、結果市民を得る機会が多く勝利点獲得の機会がばらけるという点は4人に軍配が上がると言えるかもしれません。 
また、ユーザー投票による複雑度は3.78/5となっています。慣れたボードゲーマーであれば容易にルールを把握できると思いますが、不慣れな方がいる際は丁寧に説明する必要があるかもしれません。とはいえ、個別カードを理解して上手にプレイすることを前提として複雑度が設定されていて、ルール自体はこの数値よりは低い気がします。敷居を感じず試しにプレイするのをお勧めします。また、スコアは8.5で非常に高評価です。

よいボドゲライフを。
よし

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