グランドオーストリアホテルをプレイしておりますのでレビューします。
本作はEngamesさんより日本語版の発売が発表されております。2015年発売の作品ですし、人気作ですので長らく日本語版が発売されなかったことから出版社が課してくる要求が高く日本語版の出版は難しいのかと思っておりました。Engamesさんさすがです。2021年発売の拡張レッツワルツも同時発売になる旨発表がされております。楽しみですね。
デザイナーはGigli氏とLuciani氏というおなじみの方々です。ロレンツィオ・イル・マニーフィコやゴーレムのメンバーですね。ゴーレムの方が好みだったこともあり、私は本作は執筆時点では手放してしまったので写真はありません。とはいえ個々人の好みという程度であり、本作も非常に面白い名作であるという点は異論ありません。
総論
非常に面白いです。どのような顧客をホテルに迎えるか、顧客自体のボーナスもさることながら同色の顧客を特定の部屋グループすべてに宿泊させることで得られるボーナスが非常に強力で、ボーナスが連鎖したときは快感です。
目的カード達成、皇帝トラックによる影響が非常に大きいことで、他プレイヤーと差がつくとなかなかひっくりかえせない部分があるかなというところです。ソロ感は強いので、差がついた際は相手の動向はあまり気にせず、若干の選択肢を狭めてくるお邪魔虫くらいの感覚で楽しむと良いかもしれません。
所感
スタッフカードに強弱があるのと、部屋を宿泊者で埋めるボーナスの得やすさに差があるかなと感じます。このあたりはレッツワルツ拡張で改善されているのかなという期待です。手番は全員が1アクション行うと逆順でもう1アクションする(つまり、最終手番プレイヤーが2連続でアクションする)ので手番順による不利益はある程度解消されていると思います。ただし、最終手番プレイヤーが2連続のアクションでの効果最大化を目指すのと1番手プレイヤーが独立した最初と最後のアクションでそれぞれの効果最大化を目指すのでは後者の方が思考がシンプルで難しくないので、結果勝利点につながりやすいのではと個人的に考えています。
特定ラウンド終了時に、ロレンツィオ・イル・マニーフィコの信仰点のように皇帝への忠誠心が試されています。ペナルティが非常に重いので対応せざるをえず、プレイに悩ましさを加えています。ロレンツィオ・イル・マニーフィコのように時には信仰を無視してプレイしても影響がほぼないということがなく、基本的には忠誠心が足りないとペナルティが重くのしかかります。皇帝への忠誠は絶対なのです。。ホテルを有名にするためには、皇帝が来た際に満足してもらうこと、これがグランドオーストリアホテルのだいご味かなと思います。
プレイ人数、複雑さ
よいボドゲライフを。
よし
コメント