【レビュー】チケット・トゥ・ライド・レガシー 西部開拓記

 チケット・トゥ・ライド・レガシー 西部開拓記 完走しておりますのでレビューします。日本語版がホビージャパンさんから2023年に出ています。執筆時点Amazonさんでもまだ買えるようですが、値段を考えると再販は難しい気もするので今手に入れることを強く強くお勧めしておきます。


総論

私はチケット・トゥ・ライド自体はプレイしたことなかったので他の作品との比較はできないのですが、非常に面白いです。

レガシータイプ(カードを破ったり、スクラッチを削ったり、ボードにシールを貼る必要があり、2回目以降のプレイができないもしくは非常に難しくなる不可逆性があるゲーム。同様のゲームを複数回行う。毎度新しいルールが追加され、複雑なっていくことが多い。類似のタイプとしてシナリオがあるが、こちらは不可逆性はない。)のボードゲームなので内容は書きませんが、強くお勧めします。

老若男女問わずプレイ可能です。半年かけて1周目終わったとたんもう1周やろうといったメンバーもいたくらい面白いです。


リプレイ性に関して

上記で不可逆性があると記載しましたが、リプレイに関しては、少しの工夫で可能です。少々のネタバレは避けられないものの、2週目以降も(3週まで)新鮮な気持ちでできるようになっています。仮にレガシー要素を消化したとしても他のレガシーゲームのように、レガシー要素のない通常のボードゲームとしてプレイ自体は可能となっています。

レガシー要素を使わずにプレイするにはBGGのこちらを参考になさってください。

英語が苦手な方に補足しますと、Zipファイルを解凍するとレガシーの各タイミングでのオープン要素が章立てでまとめられていてカードを消費する代わりにpdfを印刷して書き込むことで対応できるようになっていたり、スクラッチをけずらずに結果を確認(ネタバレしないように一工夫は必要です)が可能です。

私はこちらのファイルを使わせていただいて、きっちり3周させていただきました。

定価が17,600円と非常に高額な部類に入りますが、3周できると思えば安いものです。そのあとも通常プレイで使えますしね。


プレイ環境に関する注意点

以下の2点は注意してください。

・複数回(1時間程度×10以上)のゲーム全てに集まれる人でプレイしてください。途中で人がいなくなったり、追加することはルール上可能ですが、プレイの楽しさを激減させる恐れがあります。非常に面白いので、ゲームに飽きての離脱はあまりないと思いますが、近く新生活や転居を伴う部署移動が予想される場合はスタートを我慢するか超速でやることをお勧めします。当方は1周に半年かかっていますので。

・4-5人でプレイしてください。人数が確保できない場合を除いて、4人はいることをお勧めします。例えば、早取り要素がある際に1位が30点、2位が20点、3位が10点、4位以下は0点のようなものがあるので少人数だとあまり盛り上がらないと思います。それにしてもよくできています。各ゲームで一応の勝敗がつくのですが、私は8割のゲームで勝利したにも関わらず全ゲームを総合した最終得点計算では2位でした。4人の点数さもさほどなく、全員が楽しめたゲームといってよいでしょう。ですので人数が多いに越したことはありません。


プレイ人数、複雑さ

 BGGでは執筆時4人か5人がベストなプレイ人数となっています。納得です。当方は4人でプレイしてとても楽しめました。3人しか集まらない場合を除き、4人以上集めてプレイしていただきたいです。

 また、ユーザー投票による複雑度は2.54/5となっています。このあたりの数値であれば小学生であれば容易にルールを把握できるでしょう。また、スコアは8.7で非常に高評価です。


よいボドゲライフを。

よし


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