【レビュー】アンコンシャスマインド

 アンコンシャスマインドをプレイしたので感想を記載します。


私はDeluxe版を保有しておりますが、初プレイでしたので拡張なしでプレイしました。また、各種モジュールもなしでプレイしていますのでリテール版購入の方と環境と同一となっています。余談ですが、アートワークはエバーデールと同一の方なんですね。

総論

2人戦を行い147点と100点くらい(忘れた)で1位でした。得点の道筋が多く、細かな得点が入ります。最終得点計算で計上される相対的に大きな得点への切り替えタイミングが難しく、その点は見通しが悪く慣れが必要という印象です。しかしながらテーマを表現するには致し方ない部分もあるなというところと、ボードゲームは複数回遊ぶものですので私には許容範囲でした。気になる点はあるものの、評価通り面白いです。得点手段が多く、最終得点への道筋も王道があるわけではなさそうですので、やればやるほど印象が良化するするめゲーな予感です。

1回のプレイでなんとも言えない部分もありますので再度プレイ後印象が変わる部分があれば追記します。

アートワークとテーマ設定が面白く、他のプレイヤーとのインタラクションは軽めなので、落ち着いてじっくりとアートワークを眺めながら考えて取り組むゲームです。コーヒーを片手に。。

所感

最初の印象としては、「えっ。これBGGのユーザー評価で2-3人がベストなの?」というものでした。2人だと1部要素の魅力が激減しているように思えたためです。3-4人ベストの印象でした。

具体的には2点。

まず、シティマップ内の移動です。2人だとあまりやる意味を感じませんでした。6か所あるロケーションのうち2/6がすでにプレイヤーのワーカーとフロイトによって利用できる状況にあります。区画という定義だと3か所になり2/3になるわけですから移動しなくてもそれなりのアクションが打てます。ボーナスの種類もそれなりにありロケーションを移動しないと何もできないということも今回は起こりませんでした。3人以上だとミーティングテーブルのスペースも限られてきますし、シティマップのボーナスも早取り要素が過熱するので移動も起こるのかなという見立てをしております。

次に、論文の発表です。設定上論文発表の肝として他プレイヤーが発表済論文の引用があると思いますが2人だと論文数に限りがありますからあまり他プレイヤーが発表した論文は引用できませんでした。自分で研究カードを手に入れプレイしてボーナスを得て、それを基に論文を出版したほうが効率的に感じました。2勝利点と気の利いたアイデアを献上するわけですしね。この点も3人以上だと引用もしやすくなると思います。


BGGでは4人がベストと回答しているのが回答者の5%程度。むしろお勧めしないが66%以上を占めています。ダウンタイムを嫌ってというに加えて、4人以上だと今度はシティマップアクションが少なくなり思うようにアクションができなくなるのでしょう。また、フロイトの評判が10になるとゲーム終了となるゲーム設定で、プレイ人数によって可変の条件になっていないためすぐにゲーム終了のトリガーが2-3人時より早く引かれることが想定され、個々人がデッキビルドやアクション連動まで達せずあまり満足感を得られないということが理由としてにありそうです。個々人の好みはあると思いますが、おそらく3人プレイがベストでしょう。


あと疑問に感じた点としては、アイデアトークンは初期3個に加えてプレイ中に3個増えて最終的に6個になりますが、6個すべて使うことがなかった点です。アイデアトークンの1アクションでの配置上限は2個ですので3アクション分となります。終盤だとアイデアの想起(アイデアトークンの回収)アクションで得られるボーナスが高勝利点に直結するため強く、できるだけたくさん実施したくなったので3アクション分は必要なさそうです。6個としたのはプレイヤーボードの縦列のタイル起動をロックすることとの兼ね合いでしょうか。もしくは、私のプレイングの悪さか。これは再プレイで確認します。

終了時のシティマップとプレイヤーボード



まだまだ追加していない要素があるので楽しみです。ジャーナリストの追加は、シティマップの移動をより魅力的なアクションにすることに一躍買っているように見えますし、ナイトメア拡張では、マッドネストークンという資源が追加されたりと新要素が(当たり前ですが)あり楽しみです。Kickstarter支援者得点の直販限定のモジュール類やフロイトやアドラー自身が患者となったミラー患者カードも早く試してみたいです。


アンコンシャスマインドのルールはこちら

https://boardgames-yoshi.blogspot.com/2025/01/blog-post_18.html

よし



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